イングリット・フジコ・ヘミング ソロピアノリサイタル [イベント]
テレビで初めて見た(聞いた)時から、ずっと生で聞いてみたかった方です。
念願叶ってチケット取れたので行ってきましたー!
フジコ・レーベル第一弾/最新収録CD日本先行販売・記念リサイタル
イングリット・フジコ・ヘミング ソロ ピアノ リサイタル
本日のプログラムは…
ドビュッシー
月の光
雨の庭
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第14番 変ハ短調 op.27-2「月光」
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 プレスト・アジタート
ショパン
ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2
ワルツ 第1番 変ホ長調 op.18「華麗なる大円舞曲」
エチュード 第3番 op.10-3 「別れの曲」
エチュード 第12番 op.10-12 「革命」
~休憩~
バッハ
主よ、人の望みの喜びよ BWV147
アリア
リスト
ため息
春の宵(シューマン トランスクリプション)
パガニーニによる大練習曲 第6番 S.141-6
ラ・カンパネラ
もう圧巻でした!
なんて言っていいかわかりません。言葉では表現できないの。
約2時間、休憩20分を挟んだのみでほぼ弾きっぱなし。見ているこっちが指吊りそうでした。
だって彼女の経歴の初めはヒトラー政権とかだよ!? 歴史の教科書に載っている時代に生まれた人が、2時間ピアノ弾き続けてるなんて!?
早々にピアノからリタイアした私には信じられません。弾くのは大っきらいだったから。1週間まるで練習もしないで先生のところに行って、自分で弾きながら寝てたことあったし(笑)。一瞬ね。意識ないまま弾いてた自分を褒めたけど(笑)。
嫌いだった一番の理由は身体的な原因。だって指が届かないんだもん! 1オクターブがやっと。「乙女の祈り」の出だしなんて、1音削らないと届かなくて弾けないくらいだったんだもん。
ピアノは弾けなくちゃ意味がない。弾けなくちゃおもしろくない。
しかも私の先生は、ひたすら練習曲のみで、何年も何年も「ソナチネ」。
やっとお願いして幼稚園のころからの憧れだった「エリーゼのために」を教えてもらって。これで私の目標はある意味達成されちゃったんですよね。「エリーゼのために」が弾けるようになったらもういいかなって。これ以上の曲は、指が届かないし(笑)。
なんだかんだ10年くらい習ってたんだからえらかったな~。せっかくのOHASHIピアノがもったいないけど。自分のピアノがどれだけすごいものかはやめてから知りましたがね…。はは。完全に宝の持ち腐れです。
話はそれましたが、とにかく自分では全く弾けないピアノ。弾くのは嫌いだけど聞くのは大好きなピアノをこれだけ響かせるフジコさんはやっぱりすごい方でした。
2時間弾いても、「私は全然平気よ」って、アンコールをさらに2曲。ため息と拍手以外ありません。
特にラストの「ラ・カンパネラ」。
フジコ・ヘミングと言えばの曲ですが、生はハンパなかった!
ラストに向けて、たたく鍵盤の数がどんどん増えていくこの曲。出だしから圧倒されて、どんどん引き込まれて、クライマックスでは鳥肌が止まらなくて、そして最後の1音で体がかー!って熱くなりました! 座って聞いてるだけなのに、思いっきり深呼吸。ダッシュした後みたいに。
とにかくもう形容の仕方がわからないくらいの興奮でした。記念リサイタルは今日で最後なんだけど、次のリサイタルもぜひ行きたい!
それまではCDで我慢です。
今でも、「ときどき、神様が降りてきたとしか言いようのない演奏ができることがある。」その演奏を世界中の人に聞いてもらいたいからと作ったのが、今回のフジコ・レーベル。
第一弾の「Fuzjko」は2009年7月22日発売です。
今日のは会場限定CD。
残念ながら「ラ・カンパネラ」は入っていませんが、おそらく「Fuzjko」に入っているでしょう。楽しみ~。
この感動と興奮を少しでもおすそ分けしたいので、You Tubu貼っておきますね。ぜひ聞いてみてください。これでも十分すごいですが、生はこんなものじゃないけどね。
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