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「ナイチンゲールの沈黙」 [読書感想文]

 海堂さんのバチスタシリーズ第二弾です。

 映画でも本でも、ドラマでもそうだけど。なんでもシリーズ物はやっぱり最初のが一番おもしろいですよね。

 これもそうでした。おもしろくなかったわけじゃないんですけど、それどころかおもしろかったんですけど。やっぱり一番最初のあのインパクトにはかなわないな~って。

 特に今回は医療現場なのに、それと絡んで不思議ワールドが出てきちゃうから余計かも。

 田口先生ったら、さっすが愚痴外来の戦線だけあって、医者なのに不思議ワールドも理解できちゃうなんて、さすがです。

 そして白鳥調査官は相変わらずの壊しっぷり。いいコンビです。

ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: 単行本



 バチスタスキャンダルから9か月後の東城大学医学部付属病院。
 今度は小児科で問題が。

 今回はもちろんおもしろかったけど、前回ほどの衝撃はなかったかな。
 前回も専門用語やら、AI(エーアイ)やらと素人には難しい話題があったけど、なぜがちゃんと理解できていた(と思う)。
 でも今回は、なんだかきっちりとは理解できていないような感じが、ずっと最後まで続いていた。
 医学用語だけじゃなくて、IT関係の用語まででてきちゃったからかな〜?

 それと、犯人を最後までぼかしてわからないようにしなきゃいけないから、しょうがないんだけど、なんか殺害現場というか、殺人自体がぼかされているというか。
 事件が起こったあと、警察の捜査としてはどうなっているのか、どんなことが起こったのか(紙芝居wによる予測)はわかるんだけど、その殺人自体がホントに一瞬の描写すぎて…。
 
だからか、どの事件に対して進んで行くのかがはっきりせず、よけいにわかりにくかったんじゃないかな〜。

 結局、犯人は誰が見ても、どんな読み方しても、この人だと思う人ではあったんだけど、それなのにひっぱりすぎじゃないかな。

 愚痴外来の田口先生だって、別にあの宿題やらなきゃいけなかったかな。
 白鳥調査官の耳のほうが先に聞き分けられてたんだし、最初から調査官にはわかってて、裏付けがほしいだけだったんだから(たぶん)、調査官の耳があれば十分だった気がする。

 最初がものすごくおもしろくて衝撃的だったから、期待しすぎちゃったのかな〜。
 ラストもやっぱり曖昧だった気がする。
 犯人(たち)の罪状もあいまいだったし、実際みんなが「こうなるんじゃないかな」って思った程度にしか書かれてなかったし。

 だいたいあんだけ意気込んでて、医者と看護士とで権利と義務、越権行為かどうかまで言い争ってた割には、承諾をとった場面はすっとばされてたし。

 手術室へ向かう描写はあったから(あそこはよかった!年の差カップル!)、承諾書にサインしたんだろうけど。
 保護者がいないと未成年自身のサインだけでよかったの? あ、地方自治体の首長か!
 そこもちゃんと書いて欲しかったな〜。まあ、ラストは2人の死があるから、余計にぼんやりな感じで終わらせたのかな〜。

 現代の、超リアルな、科学、医学の話なんだから、ぼんやり表記はいらないと思うんだけど。

 そこを持ってしても、やっぱり前作は文句なくおもしろかった!

 3作目に期待しよう。

 これもDVD見ました。
 一作目よりもさらにぐだぐだ感ありまくり。

 山田優ちゃんじゃイメージ違うんだよね~。犯人役の子も、同じ病棟の子も微妙。

 だいたいガンガントンネルがどれだけ重要かって話ですよ。あまりにも原作無視しすぎです。

 


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